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さて、先日の『こわくない会話 コミュニケーションのヒント1』
においては、3つの聞き方についてお話を致しました。
1つは、ただ、相手の話を相づち(ふ〜ん、へぇ、そう)を打ちながらひたすら聞く。
2つ目は、相手が言いたいことを自分の言葉に代えて言う。
3つ目は、相手が伝えたい本当の気持ちを捉え、それを言う。
この中で、相手が問題を抱えている場合には、
3つ目の相手の気持ちを捉え、気持ちを汲んだ返し方がベストだという話でした。
<問題を抱えている人のサイン>
では、今回は、問題を抱えている人とは、どんな人なのか。
問題を抱えている人は、何かしらサインを出しています。
どんなサインを出しているのか?
問題を抱えた人のさまざまなサインについて、
お話させていただきます。
相手が問題を抱えている時のサインとは、
すでに、話せる年代の場合は、自分の問題を口に出して伝えることができますね。
何かをなくした、けんかした、しかられたなど、言われればそれについて話を聞くことができます。
しかし、そのような問題が起きていても、話をしない場合もあります。
例えば、相手が小学生であれば、泣く、元気がない、文句を言う、怒る、 腹を立てる、食欲がない、などの行動(態度)や言動です。
赤ちゃんは話せないので、お腹がすいた、便が出て気持ち悪い、暑い、寒い、具合が悪い、抱っこして欲しい、などは、泣いたり、ぐずったりして訴えてきます。
赤ちゃんにとってはすべて問題なわけです。
では、大人は、言葉はしゃべれますし、自分で食事もできますから赤ちゃんのような生きるためのベース(衣食住)に関しては問題は少ないでしょう。
しかし、大人も大なり小なり、重い、或いは軽い問題を抱えます。
大人は、その問題を無意識にカモフラージュすることもあるのでなかなかつかみにくい場合もあります。
果たして、大人の場合、どういうことが問題を抱えているというサインなのか。
その前に、会話というのは、最初からどちらが話し手でどちらが聞き手というのは、決まっておりません。
しかし、なんとなく誰かに話を聞いてほしい・・・
あるいは、どちらかが問題を抱えていて、アドバイスがほしい・・・
などど思っている場合、
会話の流れで、問題を抱えている人(=Aさん)は相手が話を少しでも聞いてくれそうだと感じた場合は、サインを投げかけてきます。
しかし、Aさんも半ば無意識でそのような行動にでているのではっきりと自分の問題や課題、あるいは何が悲しくて、何が嫌なのか自分の気持ちをわかってない場合も多いです。
<怒りの裏にある本当の気持ち>
あきらかに腹の立つ(怒り)ことがあって、誰かに話を聞いてほしいと思って、電話をしたとしても、腹立たしい気持ちが一番の感情ではありません。
その裏には、本当の気持ちが隠されている場合がほとんどです。
人は、その本当の気持ちを受け止めてもらえると一番うれしい、わかってもらえたと感じます。
そうすれば、落ち着いて自分を客観的にみたり、洞察できるようになります。
そうすると、今後どうしたらよいのか、自分で自分の問題を解決できるようにもなるのです。
腹が立つ、怒りの裏にある本当の気持ちというのは、
さびしさだったり、がっかりした気持ち、悲しさや、心配や恐怖だったりします。
そのような気持ちを覆い隠して、怒りという感情をあらわしてきます。
<本来、問題解決は自分の力でできるもの>
自分の本当の気持ちをわかってもらえると、3歳の子供でも自分の問題を解決できる力を発揮します。
つまり、私たちはもともと自分の問題を自分で解決できる力を持っているのです。
しかし、相手が子供の場合は、大人は子供には解決できないと思い込んでいる場合がほとんどなので、親が勝手に解決してしまいます。
すると、子供は自分の問題を解決するチャンスを失うばかりか、創造力を発揮するチャンスをも失ってしまうのです。
これは大変な損失ですね。
寄り道をしてしまいましたが、つまり、大人も子供も同じですが、問題を抱えている人は、言葉や行動、態度をよく観察していれば、かならず、サインを出しています。
まずはそれをキャッチすることで、会話が始められます。
会話をしていて、相手が文句や不満を話し始めたり、怒りが出始めたら、確かに、問題を抱えている場合が少なくないということになります。
また、いつもとは違う否定的な行動や理解できない言動など、>それらもサインです。
そのようなサインを感じたら、是非、3つの聞き方のうち、できれば、3つ目の相手の気持ちを汲んだ聞き方をしてあげてください。
相手から「うん、そうなの!」という返事が返ってくるごとに、話し手の気持ちはどんどん晴れやかにすっきりとし、聞き手のあなたもアドバイスしているわけではない、ただ、話し手の気持ちに寄り添って、聞いているに過ぎないのに、話し手がどんどん自分の問題を自分で解決していく。
そんな様子をみて、感動をおぼえることもあるでしょう。
聞く力で、相手は問題を自らの手で解決することができるのです。
聞く力は、本当にすごい力です。
ですから、あなたが明らかに話を聞いて欲しい!といってきた友人がいたら是非、試しに相手の気持ちを汲む聞き方をすればよいのです。
何もあなたがアドバイスする必要もないし、相手の問題をあなたが解決してあげようと躍起になる必要はないのです。
そう考えれば、相談事はこわくないし、面倒くさくもなくなりますね。
ただし、聞き手であるあなたが、相手の話の内容によって、問題を抱えてしまったら相手の気持ちに寄り添って聞くことはできません。
その点、ご注意ください。
そういう場合の対処方法は、今後の機会にお話させていただきます。
今回は、問題を抱えている人のサインについて、お話をしました。
次回は、こわくない会話 コミュニケーションのヒント3問題を抱えてしまう(あなたに影響を与える)3つの要素について、
近日中に、お話をさせていただきます。
いかに、誰もが身勝手に問題を抱えるのかがわかります。
しかし、それが普通であることもわかります。
それでは、お楽しみに。
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