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1.シルバメソッドは、22年間の研究成果


 シルバメソッド・セミナーは、ホセ・シルバによって1944年より開発が進められ、22年 間の研究を経て、1966年に完成された新しい科学分野のサイコ・オリエントロジーです。
 このシルバメソッド・セミナーを完成させたホセ・シルバは、その直後に次のように述べました。

                    ※
 これまで、脳がアルファやセーターの状態(脳波がおもにアルファ波やセーター波として観察される状態)のときには、意識は低下し、睡眠状態のようになると考えられていた。しかし、若干の訓練をすることによって、アルファやセーターの状態でも、はっきりとした意識状態を保持することが可能であるばかりか、驚異的な潜在能力が発揮されることが明らか となった。


 この事実によって、私たちのマインドの概念、すなわち脳の活動に関する考え方が、 心理学・精神医学・心理分析など、各専門の分野においても、大幅に改められることになるであろう。

                    ※

潜在能力開発法:シルバ・メソッド

 以来、約半世紀を経て、シルバメソッド・セミナーは、アメリカ、メキシコ、カナダをはじめ、中南米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアなど世界110カ国に受け入れられ、シルバメ ソッド・セミナーは、29もの言語で、世界各国で常時、定期的に開催されるまでになりました。

 発祥の地であるアメリカでは、GEのような大手企業から、大学では27の大学で、正規の講座に組み入れ高い評価を得ており、 また、医療機関など、さまざまな分野で活用されています。 グァムでは中学校の1教科にまでなっています。


 それら公的な教育機関での教育を除いて、純粋にシルバメソッド・セミナーを受講した人の数は、全世界で800万人以上にものぼり、日々記録を更新し続けています。


      

2.シルバメソッドの開発の切欠

 いまから約60年前、ホセ・シルバは、経済的に乏しい人は一生において経済的に乏しく、彼らは、それを解決するチャンスが非常に少ないという事実に気づきました。なぜこのような状態が起こるのかを考えているうちに、それは教育に問題があると思うようになります。成功している人たちの問題解決能力が非常に高いのは、彼らがきちんとした教育を受け、質のよい情報をたくさん入れているからにほかならないと考えたのです。


 しかしながら、やがて経済的な乏しさを解決する能力は、教育から得るものではないということにも気づきます。そのきっかけとなったのは、ホセの娘のイザベルでした。


 そのときすでにホセは、心身をリラックスさせたあとにテキストを読ませると、理解が飛躍的に進むことを知っていました。そこで、イザベルにも心身をリラックスさせてテキストを読ませ、そのあといくつかの質問をして、理解の進み具合を確かめるというやり方で、日々勉強を進めていました。


 そんなある日、ホセの質問にすらすらと答えたあと、なんとまだ質問をしていないことにまで、答えを出したのです。ホセは驚きましたが、じっと最後までイザベルの答を聞いていると、それは次の質問に対する正しい答であることを確認しました。


 この体験から、直感力や超感覚的な能力は、訓練によって高められることを確信したホセは、 イザベルとともに、超感覚(E.S.P.)の研究と超感覚的な能力の開発法に取り組みます。


 そうして、研究を初めて9年目の1953年に、ホセの超感覚の研究とその開発法は完成します。イザベルは、ついにすべての事柄を完璧に言い当てるようになったのです。


 ホセが、そのことを超心理学研究で有名なJ・B・ライン博士に手紙で報せると、次のような反論が寄せられました。
 「あなたのお子さんには、もともと直感力や超感覚があったのです」


 この著名な超心理学博士の見解は、当時のIQ(知能指数)に対する一般的な見解とも一致しています。そのころの心理学の本には、「IQとは生まれながらに備わっている指数であるため、あとからこれを高めることはできない」と、はっきり書かれています。


 ホセは、超感覚のみならずIQに対しても、人間がそのように不平等につくられているはずはないと反発し、トレーニングでIQを高めることができると確信していました。つまりこの 時期、超感覚についてもIQについても、生まれつきのものというのが一般的だったのですが、 ホセはその両方について、トレーニングによって向上すると確信していたのです。


 ホセのその確信は、アルファの状態で意識を保てるようにしたならば、驚くべき能力が発揮されるという経験に基づいていました。そして、ホセのマインドの研究は、当初はいかにしてIQを上げるかにあったようです。

          

超感覚的能力まで開発される

 アルファの状態で意識を保てるようにしたならば、驚くべき能力が発揮されるという経験に基づく確信から、トレーニングによってIQを上げるという研究を進めていたホセは、その過程で、まったく予想していなかった素晴らしい現象に遭遇します。最初は、ほかならぬ娘のイザベルの超感覚であったわけですが、その後にホセは、近所の子どもたちを39人集め、イザベルで開発したトレーニングを、2年行ないました。


 そうしたところ、39人全員の超感覚が、はっきりと高まったのです。こうなれば、もう超感覚というのは、生まれつきの特殊な能力ではないということは、疑う余地もありません。それは、本を読むのと同じような能力なのです。


 いまの世界にも、本を読むことができない人、字を書いたり読んだりできない人がいます。その人たちのほとんどは、字を書いたり読んだりする能力の基礎が備わっていなかったわけではありません。字を書いたり読んだりする訓練をする機会がなかったので、字を書いたり読んだりできず、本を読むことができないということにすぎないのです。超感覚というは、それと同じであるということです。


 そのような見地から、ホセは「E.S.P.」=Extra Sensory Perception(超感覚的知覚)を、Effective Sensory Projection(効果的感覚投入)と言い換えます。


 アルファ・レベルに入ると潜在意識につながります。このレベルは、情報検索能力が強く高く、問題に対する情報の知覚を持っているだけではありません。問題解決に関する情報の知覚をはじめとし、はかりしれないほどの問題解決能力をも潜ませているのです。


 そしてそれは、自分の内部に潜んでいる能力の顕在化をもたらすのみならず、離れた場所にいる他者の脳とのつながりを可能にし、この宇宙の「より高い知性」(これについては後述します)とのコミュニケーションをも可能にするのです。

    
       シルバメソッド USA 本部     
          

4.1975年から日本でシルバメソッド・セミナー開催

 ホセ・シルバの開発したシルバメソッドを、1975年に日本に紹介し普及させたのは、シルバメソッド・ジャパン社長のビル・佐々木氏です。


 ビル氏のシルバメソッドとの出会いは、愛娘の白血病との診断がきっかけでした。そのとき担当の医師は、「娘さんの命は、長くても3年でしょう」と告げました。


 驚いたビル氏は、すぐさま集められるだけの情報を集め、そのなかからシルバメソッドを選び、セミナーに参加しました。4日間のセミナーを終えたあとも、ビル氏はシルバメソッドの各種ケースワークを一生懸命行ないました。


 その結果、愛娘はその後もずうっと元気に生き続けています。


 私(林)は、そのビル氏のもとで、1990年から、日本本社の専任講師として、シルバメソッド・セミナーを行なってきました。意外に思われるでしょうが、じつは私は日本本社のたった1人の専任講師でした。そのため、本社が行なうシルバメソッド・セミナーは、私が一手に行なっていたのでした。


 1998年からは、本社主催のセミナーはなくなりました。その流れのなかで、私はクリエイト21を創立し、東京でのクリエイト21によるシルバメソッド・セミナーを開催することになりました。日本本社の専任講師時代を含めて、私が送り出したシルバメソッド・セミナーの卒業生は、2000名を超します。 <